「天ぷら」ってめったに作らないので上手に作る自信が無い…。それでも何年かに一度は作ってみたくなります。そういう時は上手につくる自信が無いので「天ぷら粉」を買って作ります。でもやっぱり再び作るのは数年後になってしまうので「天ぷら粉」は余ってしまうのです。本日はそんな余ってしまった「天ぷら粉」を基本のパン生地に混ぜてみました。
天ぷら粉
「天ぷら」が上手に作れない人の「天ぷら」って、たいていサクサクしてなくてベチャーっとしています。それは小麦粉のグルテン形成が原因なのです。水を加えて練るとモッチリする、パン作りには無くてはならないグルテンです。ところが天ぷらの場合はこのグルテンがサクサク感を損ねてしまうのです。なので…通常「天ぷら」を作る時は薄力粉を使いますし、コツとしてはあまり混ぜすぎず、冷水で冷やす等して、グルテン形成をしないようにすることが必要なのですね。
そこで、テキトーに作ってもサクサク天ぷらが揚げることができるように、と、考えられたのが「天ぷら粉」!これは湿熱処理をしてグルテンを変性させた小麦粉を使っていて、さらに澱粉やベーキングパウダーや色素を加えて、さらにサクサク食感に仕上るようになっているわけです。この湿熱処理で揚げ衣を作るというのは日清製粉の特許だそうですよ。
「コツのいらない天ぷら粉」の原材料
小麦粉、加工でん粉、ベーキングパウダー、乳化剤、カロチン色素、クチナシ色素
というわけで、グルテン形成をしないように作られた小麦粉でパンを作るわけですから、全量を「天ぷら粉」にしたらうまく膨らまないと思いましたので…本日は100gほど通常の強力粉分量と差し替えてみました。ちょっとベタつきましたが、どうにか成形できました。色素が入っているので黄色いです。けっこう美味しそうに見えたりして…。乳化剤やベーキングパウダーのおかげ?もあり、さっくりふわふわ。庶民的なパン屋さんのパン生地風なサクッとした仕上りです。わざわざ「てんぷら粉」を製パンに使う理由もありませんが(誰も使わないって!)余った「てんぷら粉」は強力粉の1/3程度の差し替えくらいなら問題無くパンが作れるみたいです。これ以上増やすとベタついて成形しにくいし、うまく膨らまないかも…。
てんぷら粉パン
本日の個数
8個
本日の材料
赤文字部分は「基本のパン【シンプルプチパン】イースト編」のアレンジ箇所です。
強力粉 | |
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天ぷら粉 | 100g |
ドライイースト | 3.5g(小さじ1) |
予備発酵のぬるま湯 | 30g(大さじ2) |
予備発酵の砂糖 | 2g |
水 | 155g |
砂糖 | 18g |
塩 | 4.5g |
仕上げ用強力粉 | 適量 |
本日の焼成温度
焼成温度 | 190℃ |
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焼成時間 | 15分 |
本日の発酵条件
2次発酵 | 25分 |
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2次発酵の場所 | オーブンの発酵機能(35℃):10分 オーブンの上:15分 |
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