ホームベーカリーではふっくら柔らかい具を混ぜ込む、ということが出来ません。そういった具をレーズンやナッツと同じ様に投入すると…ご丁寧に細かく粉砕してくれます。色々なパンのレシピ本には
ドライフルーツはパン生地の水分を吸い込むので、あらかじめお湯等でふっくらさせてから混ぜ込むと良い
と書いてあることが多いのですが、これは手捏ねパンなら具合が良いのですが、このふっくらしたレーズンをホームベーカリーに混ぜてもらうと…ふっくらレーズンの多くが粉々になります。というわけで、てレーズンやクランベリーあたりを混ぜ込む時は、あらかじめ生地の水分量を少々増やし、具はふっくら戻さずドライなまま投入することにしています。
さて、水分の多い洋酒漬けのドライフルーツだったり、大粒の豆だったりはどうしましょうね。先日洋酒漬けのドライフルーツを投入したらペースト状になってパン生地に混ざったり混ざっていなかったり、トホホな姿でしたからね…。まぁ、それはそれでどうにかして美味しいパンにはなりましたが。こんなはずではなかったのにな、という結果です。というわけで、ホームベーカリで作るパン生地に水分の多いゴロゴロした具を入れたい時は、成形時に巻き込むのが良いと思います。本日はラム酒に漬けたアプリコットをクッペ型にゴロゴロっと混ぜ込むことにしました。
具を生地に巻き込んでクッペ型にする方法
生地を楕円に伸ばすので、あらかじめ軽く丸めておきます。ベンチタイムをとる、ほどしなくて良いのですが、ちょっと丸めて数分おくだけでも生地がゆるんで成形が随分楽になります。最初に丸めたものから順に次の作業をしてゆきます。
1. 横9㎝、縦8㎝くらいの楕円に伸ばす
麺棒などで伸ばさなくても、掌で押さえる程度で良いです。
2. 中心より少し下の部分に具の1/2をおく。
※水分の多い具の場合、具を素手でおくと、手がべと付いて、その後の作業がしにくくなるのでスプーン等でおくと良いです。
3. 具の下の部分を折り曲げる。
このとき、ふんわり折るのでなく生地の縁をギュッと指で押しつけるようにする。写真では片手ですが、実際は両手でやっていますよ〜。
4. 指で押し付けた部分に残りの具をのせる。
5. 生地の上はしを具に覆いかぶせるようにしてつける。
とじ目はしっかり押さえる。これも実際は両手でしています。片手は難しいです。
6. とじめを下にして天板に等間隔に並べ、二次発酵後茶こしで強力粉をふり、切り込みを入れて焼成する。
※ 生地に切り込みが入った写真は撮り忘れました。
ホームベーカリーに胡桃を入れて混ぜるとかなり細かくされてしまうので、ホームベーカリー生地に好みの大きさの胡桃をパン生地に入れたい時は成形時に折り込むのが良いんでしょうね。今回はゴロゴロ具材でしたら、もうちょっと細かいコロコロ具材の折込方法についてはまた後ほど。
即席洋酒漬け
食料庫に常に好みの洋酒漬けのフルーツや梅酒とか漬物がストックしてる…なんていうロハスなスタイルは憧れです。慌ただしい子育てが終わったらそんなスローな生活をしてみたいな、と思います…。我家の場合シュトーレンを大量に作った年は10月頃から漬け込んで、11月に仕込んだシュトーレンのりが1年近くひっそり食料庫にありますが、そういうんじゃないんです、私の憧れるものは。さて、そういうわけで、只今我家には素敵なフルーツの洋酒漬けなんてないので、即席洋酒漬けを作りました。
作り方
- 100gのアンズを6から8分割し、耐熱容器に入れる。
- 1にラム酒を大さじ3をまぶし、ラップをして電子レンジ(600W)で1分30秒加熱する。
- 加熱後、さらにラム酒を大さじ1加えよく混ぜ冷ます。
熟成された深みはありませんが、即席洋酒漬けの完成です。
本日のパン:ラムあんずのパン
本日の個数
10個
本日の材料
強力粉 | 260g |
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薄力粉 | 20g |
グラハム粉 | 20g |
とかち野酵母液 | 1回分 |
水 | 135g |
砂糖 | 15g |
オリーブオイル | 12g |
塩 | 5g |
ドライアプリコット | 100g |
ラム酒 | 大さじ3+大さじ1 |
仕上用強力粉 | 適量 |
本日の焼成温度と時間
焼成温度 | 220℃ |
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時間 | 15分 |
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