ヴィエノワというと、棒状のパンに細かいクープが特徴のブリオッシュほどではないけれど、ちょっと甘めなミルクパン、といったところ。
最近はもっぱらクープはペティナイフで入れている私。クープナイフはおろかカミソリだって使わなくなってきました。パン道具断捨離。いつしかペティナイフすら処分しそうな勢い。そんなわけで、細長い生地にこんなに沢山のクープなんて上手に入れられませんから、試しにハサミでチョンチョンチョンしたら、けっこう綺麗に細かいクープが入りました。感激していたのも束の間。夫には「芋虫っぽい」って言われました。そう言われるとそうとしか見えなくなってきました。芋虫っぽさは真横入れたクープが原因か?次回は斜めに入れてみることにします。
ウィーン風のパン
「パン・ヴィエノワ(pain viennois)」はフランス語で「ウィーン風のパン」という意味。1840年にオーストリア大使館員が祖国の上質なパンをパリのパン屋につくらせたのが始まりなんだそうですよ。棒状のパンに斜めの細かいクープが特徴で、これが現在のバゲットの元になったとか。もともと素朴な生地でつくられたパン・ヴィエノワですが、現在では、バター、砂糖、卵、牛乳が配合されているそうです。日本でもパン・ヴィエノワというと、ふんわり甘くてミルクパンなイメージですよね。そのままでも美味しいけれど、シンプルなパンですから、練乳クリームが挟んであったりしてたりサンドイッチになっていたりしますね。
練乳バタークリーム
作り方
バター2:粉砂糖1:練乳(コンデンスミルク)1
水分量と水分率
まぁ、同じ水分量の生地でも水と牛乳では仕上りは異なってきますし、そこにさらに油脂の増減が出てくるとなおのこと。といってもパン作りに慣れていると水分量がわかるだけでも大いに参考にはなります。おうちパンマニアの方はぜひ使ってみてください。何だか数式が妙っぽかったら優しく私に教えてくださいねっ。