基本のパンの生地総量はだいたい500gになりますから、10分割すると1個50gです。パンの仕上りが均等であってほしいので、ここは丁寧に量るようにしています。基本のパン1個分の生地50gに対して適量のチーズってどのくらいなでしょう。チーズパンのチーズを包み込む度に疑問に思い、食べる時に「ちょっと少なかったな…」と思いながらもメモをするわけでも無く、そして次回になって前回何グラム入れて少なかったと思ったのか思い出せなくてまた再び「あぁ、少なかったな」なんて思ってしまうことの繰り返し…。我ながら呆れてしまいます。ということで今回はちゃんと覚え書きしておかねばなりませんね。
はい、今回は10g包み込みました。
包み込みやすい量が10gでした。キレイにチーズが流れ出て欲しいので、焼成直前にハサミで十字に切れ込みを入れました。
ハサミを縦に持って、中央をパチン それからまたパチン パチン と2回カットします。中のチーズが中央にチラリと少し見えるくらいの深さでカットします。あまり深くカットすると、チーズが吹出しすぎて中に包括されるチーズが少なくなってしまいますからね。
ところが今回もまた「あぁ、少なかったな」と感じてしまいました。悔しいので忘れないうちに近々チーズの量を増量して焼いてみようと思います。少なくとも50gに対して10gは少ないと思いました。
ナチュラルチーズとプロセスチーズの違い
「ナチュラルチーズ」は組織を構成している脂肪・蛋白質・水分などの粒子が粗いです。ですから加熱される事によって簡単に分解されるので溶けます。加熱すると脂肪が溶けはじめて、蛋白質も軟らかくなり、糸をひくようになるのです。「プロセスチーズ」はナチュラルチーズを一度加熱して溶かしたものを撹拌して乳化剤を加えて固めたチーズです。成分の粒子も細かくギッシリと詰まっているので二度と溶けないようになっているのです。熱を加えると軟らかくはなりますが溶けません。とろけるタイプのプロセスチーズは、普通のチーズよりも熱のかけ方が少ないので、加熱すると溶けますが、ナチュラルチーズの溶け加減とはまた異なります。ちなみにプロセスチーズを加熱すると、その中にある水分が飛び硬くなってしまいます。
全粒粉のチーズパン
「チーズパン」と銘打つにはチーズが少ないです。ただし、朝食には他のオカズがありますから、このくらいの消極的な?チーズの量がむしろ良かったですけどね。
本日の個数
10個
本日の材料
赤文字部分は基本のパンのアレンジ箇所です。
強力粉 | |
粗挽全粒粉 | 20g |
とかち野酵母※ | 1回分(※5g) |
水 | 135g(※185g) |
砂糖 | 18g |
塩 | 4.5g |
仕上げ用強力粉 | 適量 |
ナチュラルチーズ(シュレッドチーズ) | 1個につき10g |
※はドライイーストの場合。
本日の焼成温度
焼成温度 | 190℃ |
焼成時間 | 15分 |
本日の発酵条件
室温 | 20℃ |
湿度 | 50% |
2次発酵 | 37分 |
2次発酵の場所 | 調理台(室温):22分 余熱中のオーブンの上:15分 |
備考
室温が低くなってきました。長男が夜明けに愚図ることが多く、連日仕込み時間が遅くなってしまいます…。なので室温での発酵時間が短めですが、本当は30分くらいしたいところなのですが…。