サブウェイが売上を復活させた「パン」
サブウェイは約20年前の1992年の3月に日本上陸し赤坂見附に1号店をオープンしました。そこから5年間は順調に売上を伸ばしたのですが、そこから売上がグングン低下…。そこで打開策として考えたのが「日本にあわせる」ということだったそうです。最初に目をつけたのが、パン…。
日本人の唾液分泌量は欧米人の1/3
オープン当時はパンをアメリカから輸入して使っていたそうですが「硬くてパサパサしてる」と、評判が悪かったんですって。同じパンを使っている本国アメリカでは、そんな声はないのに…。そこで、調査するとことで日本人は欧米人に比べると、唾液の量が少ないという事がわかったんだそうです。唾液の量が少ない日本人にとっては同じパンでも、パサパサ→美味しく無い!と感じていたんですね。
というわけで、サブウェイは日本人向けのしっとりパンに変更して…今や全国に300店舗!グイグイ店舗を増やし、絶好調!
ちなみに逆に欧米人からすると日本の「ふわふわしっとり、耳まで柔かな食パン」なんかは好みじゃないそうですよ。
日本人大好き「湯種パン」
小麦粉の一部(1/3ほど)を同量より少し少ない熱湯と塩でこねて、冷蔵庫で6時間以上寝かして、小麦粉中の澱粉を糊化させます。そうすると「湯種パンの素」が出来上がります。それをもとにパンを作ると…通常のパン以上にでんぷん糊化度が高まるため、パンがしっとり、もっちりとした食感になり、熟成することで甘みが高まり、小麦本来の旨味が増す、といった特徴があります。もっちりした食感で、うまみと甘みがあり、老化が遅くて、美味しい状態が長い。日本人好みの夢の様な?パンになります。
もっちり…むっちり…確かにヤミツキになること間違い無しな食感ですね。本当にむっちりしているので、毎日だとちょっと飽きそうですが、たまに出てくると感動の嬉しさですよ。前もってする仕込みも、ただお湯と小麦粉をぐるぐる混ぜるだけで発酵させたりしないので、手間では無いです。
湯種ミニ食パン
湯だねの材料を手早く木べら等で混ぜて、ラップをして冷蔵庫で6時間以上寝かします。残りの材料の中に「湯種」をちぎって入れてホームベーカリーでいつもと同じく仕込むだけでむっちり、もっちり…まさに日本人好みのパンになるから不思議!
本日の個数
パウンド型
本日の材料
赤文字部分は基本のパンのアレンジ箇所です。
■本仕込み
強力粉 | |
とかち野酵母※ | 1回分(※5g) |
水 | |
牛乳 | 110g |
バター | 20g |
砂糖 | 18g |
※はドライイーストの場合。
■湯種
強力粉 | 100g |
熱湯 | 80g |
塩 | 4.5g |
本日の焼成温度
焼成温度 | |
焼成時間 |
本日の発酵条件
室温 | 20℃ |
湿度 | 48% |
2次発酵 | 45分 |
2次発酵の場所 | 調理台(室温):30分 オーブンの上:15分 |