私は「けしの実(ポピーシード」」がけっこう好きです。だからといって、しょっちゅうそれでお菓子作りをしたり、ご飯にかけて食べたり?ってほどではなりませんが…こうやってパンにまぶして登場させています。とってもシンプルなプチパンにもケシの実をまぶすと、食べ慣れたいつものパンにも変化が出で気分転換にもなります。
ケシの実(ポピーシード)
観賞用、食用、アヘン用
いわずもがな…ケシの実はケシの花(ポピー)の種です。ケシ科の植物は200種以上あって、観賞用と食用とアヘン用のそれは種類が違うそうです。
ちなみにアヘンは未熟なケシの実に浅い傷を何本も入れ傷口から滲み出した液が半ば乾いたものを掻き落とし集めた麻薬成分です。完熟し乾燥された種自体にアヘンはほとんど含まれていませんし、食用のケシとアヘンのそれもまた種類が異なるのですが、食用のポピーシードは日本では栽培することが禁止品種なんだそうです。なので国内で流通しているケシの実は、ほとんどが輸入品の焙煎済みです(発芽防止のため)。
熱が加わると香る
ポピーシードはそれ自体は香味はあまり良くありませんが、熱が加わることでぐんと香ばしくなるんです。パン生地の表面や和食の焼き物の上にあるのはこの香ばしい香りを楽しむためです。もちろん、あのプチプチとした食感も美味しさのひとつ。
白と黒がある
日本ではインドや等のアジア産の白いポピーシードをよく見かけますが、ヨーロッパでは黒(ブルーポピーシード)が採れます。よってヨーロッパのお菓子やパンにあるポピーシードは黒が多いんですね。日本ではお正月料理か、パンの表面に貼付いているくらいにしか登場しないポピーシードですが、ドイツやオーストリアなど、中央から東ヨーロッパでは、ポピーシードに牛乳や砂糖を加えて煮詰めてペースト(モーンペースト)にして色々なお菓子に広く使われます。日本のあんこみたいですね。パン屋さんで、たまーに「モーンシュネッケン」とか「モーンクーヘン」とか、モーンペーストが入ったコッテリとしたパンを見かけると、ポピーシード好きの私は非常に嬉しくなります。
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