スキムミルクは優秀
我家には牛乳をぐびぐび飲む人(長男)がいるので冷蔵庫には常に牛乳があります。なのでスキムミルクは常備していません。牛乳にミルクフレーバーを加える時はもっぱら牛乳です。本日はたまたまあったのでスキムミルクを使ってみました。パンのレシピの中にスキムミルクがあるものって多いと思います。ホームベーカリーの取扱説明書にある推奨レシピにもたいていスキムミルクが入っていますよね。
パンへのスキムミルクの効果と利点
ではスキムミルクを入れるとどんな効果と利点があるのでしょうか?
- 粉末なので日持ちが良い!
- 保管が常温で良い!
- 焼成時の色づきがとても良い!
- ふわふわでサクサクッとした食感が得られる!
- ミルキーフレーバーが得られる!
スキムミルクは脱脂粉乳ですから、乳脂肪がほとんどありません。ですから乳脂肪の美味しさや旨味やフレーバーに牛乳はかないませんが、とにかく扱いやすくとても手軽で便利です。
スキムミルク≠牛乳
スキムミルクと牛乳は、お互いの完全な代用にはなりません。ミルクフレーバーは加わりますが似て非なるもの。実際飲んでみるとおわかりになると思いますが、スキムミルクはとても淡白な味わい。牛乳のコクと香りにはかないません。逆に牛乳はスキムミルクのソフト感や色づき利便性にはかないません。それぞれの利点を考慮しつつレシピに加えたいものです。
赤ちゃん用の粉ミルクはスキムミルクとして使えます。
ちなみに私の3人の子供達は完全母乳で育ちました。それでも非常用に一応粉ミルクは少し常備していました。結局使わなかったそれはスキムミルクとしてパンに入れて美味しくいただきました。母乳をパンに入れるということは…生理的にできませんでしたが…今思うと一度くらいは作っておけばよかったと思います。もう母乳が出る事は永遠に無いと思うので。
スキムミルクを牛乳で代用する場合
スキムミルク入の配合をパパっと牛乳代用での換算ができない私は換算フォームを作りました。
水を牛乳100%への換算フォームもあります。牛乳やスキムミルクを使うと風味がアップします。普段のレシピのちょっとしたアレンジでいつものパンに変化が出ますから、サっと計算できると便利ですヨ。どうぞご利用くださいませ。
スキムミルクとは
スキムミルクは牛乳を遠心分離機にかけて乳脂肪を除いて濃縮し乾燥させた脱脂粉乳です。脱脂粉乳の商品名が「スキムミルク」です。パン屋さんでは牛乳よりも保存性が良く、安価ということもありスキムミルクの使用が基本だそうです。家庭用の場合は牛乳の方が安いですけどね…。でも牛乳を普段あまり使わない方にとってはとても便利だと思います。
ちなみにスキム中に含まれる乳糖はイーストが分解できない糖ですので、焼成時に焼き色がつきやすい!なんとその量は牛乳の5倍!写真は砂糖をすっかり入れ忘れてしまったパンですが、スキムミルク無しで砂糖を入れなかった時よりも奇麗な焼き色が付いています。
現在のスキムミルクと戦後の脱脂粉乳は違う!
戦後間もない頃子供だった私の親世代は「脱脂粉乳」というと口をそろえて「酷かった!!」と言います。「乳臭さを凝縮させたにおいと泥水のような味」とか色々言われています。当時の脱脂粉乳は、アメリカがバターを作った残りの廃棄物で家畜の飼料用として粗雑に扱われたものでした。それをさらに貨物船でパナマ運河を経由した為に高温と多湿で傷んでいたとう説もあります。
現在市販されているスキムミルク、水に溶いてみるとそんな恐ろしい臭いなんて全く無く、サラリととっても淡い不二家のミルキーみたいな味…。生臭さやクセは全く無いです。牛乳のミルキーフレーバーと比較すると物足りない!となりますが。クセが無い分使いやすいかも。
本日のパン:スキムミルク入パン
シンプルプチパンにスキムミルクを入れるだけで食感や風味がガラリと変わります!
本日の個数
10個
本日の材料
赤文字部分は「基本のパン【シンプルプチパン】イースト編」のアレンジ箇所です。
強力粉 | 300g |
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ドライイースト | 3.5g(小さじ1) |
予備発酵のぬるま湯 | 30g(大さじ2) |
予備発酵の砂糖 | 2g |
水 | |
砂糖 | 18g |
塩 | 4.5g |
スキムミルク | 12g(大さじ2) |
本日の焼成温度と時間
焼成温度 | 180℃ |
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時間 | 15分 |
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