食パンはパン屋で買った方が良いと思った理由

山食パン

山食パン

「たまには食パンが食べたい、しかも焼きたての。いつもコロコロ丸いのばかりで飽きる。」

夫にそう言われたので、今朝は食パンに。売っている食パンは副材料がたっぷり入っていることが多いので、あえて、小麦粉、酵母、砂糖、塩だけの超シンプルな食パンにしました。酵母の力だけで膨らませていますから、いつもより水分量は増やしてみたものの、けっこうずっしりしています。ここに油分や卵が入っているともう少しふっくらボリュームのある食パンになるんだと思います。

副材料が入った食パンを食べ慣れているせいかちょっと物足りない気持ちになったのは私だけかしら。プチパンだとそうは思わないのに、不思議です。「食パン」はバターとか牛乳とか卵とか…副材料がある程度入っているものの方が好みです。

実は私は朝に「食パン」を焼くのは好きではないのです。(ホームベーカリーで焼くと底に穴が空くのでもっと好きではないです)
何故かというと…

 icon-frown-o 型の手入れから始めなくてはいけない(油を塗ったり…)

ミニ食パンだとパウンド型にベイキングシートを敷いていますが、食パンの型は深いので入れられないので、油を塗っているわけなのですが、それが面倒。めったに使わない型なので、使用前に拭いたりしないといけませんし…。

  余熱時間と焼成時間が長い

食パン型に入れると側面に焼き色がなかなか付かないので、ちょっと高めの200℃で焼成します。我が家のオーブンの性能が悪いのか、それが普通なのか…200度の余熱をするのに18分もかかります。さらに、食パンは塊が大きいので焼成時間が35分かかりますから、53分間もオーブンフル稼働。不経済です。側面に焼き色が付かないのに上面は焦げそうなので、途中アルミホイルの蓋を乗せます。これもまた手間です。

  焼きたてのパンを上手くカットできない&カット面が残念な状態

スライサーや専用の包丁も一応持っていますが、焼きたてはやっぱり上手くスライスできません。毎度美しくないのです。どうにかスライスしたパン…厚めになってしまったスライスが子ども達には厚過ぎだったり…。さらに断面からみるみる水分が放出してしまいあっというまにクラムが縮んでしまいます。

  残ったパンが無惨

食後の無惨な残り物は断面がすでに固くなってしまい…しかも見るも無惨な形…。後日食べる気になれません。これがプチパンだったら、残ったものは美しい丸のままラップに包んで冷凍保存するのですが。

では、前日に焼いて、冷めた状態をスライスしたら?

そう思われるかもしれませんが、私は翌朝のパンは何にするかを前日から考えておりません。そして、家で焼くのですからやっぱり熱々焼きたてを食べるのが醍醐味だと思っていますから、わざわざ前もって焼いて用意しておくほど食パンが食べたい訳ではないのです。それに日中私には翌朝のパンの世話までする時間と余裕はありません。

結論

トースター焼いたサクサクのクラムを楽しみむといった、「トーストの醍醐味」もありますから…たまにどうしてもトーストを食べたくなったら…お気に入りのパン屋さんで美しくスライスされた食パンを買うのが良い、と思いました。

「たまには食パンが食べたい、しかも焼きたての。いつもコロコロ丸いのばかりで飽きる。」

そう言った夫も「食パンはパン屋で買ったものをトーストする」ということで納得してくれました。

それでもどうしても焼きたての食パンを食べたい時は…

「焼きたて食パン」ならではの表面のクラストのバリバリ感、水分をしっかり含んだクラムのしっとり感はプチパンには無い味わいです…。当然ホームベーカーズとしては、やっぱりこれも家庭で味わいたいのが本音です。でも面倒なことや無理もしたくありません。そういう場合は個人的には一斤で焼くよりもパウンド型に入れて焼く、ミニ食パンが良いと思います。山形にしてちぎって食べれば良いのでスライスする必要はありません。焼きたて食パンならではのクラストの食感とクラムのしっとり感も存分に楽しめます。残ったパンは、ラップで包んで、冷凍保存したプチパンと同じようにトースターで焼き直すも良いです。冷めてからであればもちろん美しくスライスできますから、スライスしてトーストの醍醐味を味わうのも良いですね。ミニ食パンとはいえ、焼き時間と温度はやっぱり不経済ですけど…。

ゆだね1

「一斤」の量

ところで「一斤」ってなんだろう、サイズ?重さ?パン屋さんによって食パンの大きさも違いますよね…。私の持っている型はこちら(外寸サイズ:13.4×15.2×13.1cm、内寸サイズ:12.1×11.9×12cm)

そもそも「斤」の単位は昔中国からやってきた単位で、日本の尺貫法では1斤=16両=160匁とされ、1匁=3.75グラムと定義されたので、1斤は600gということになります。

明治維新以降に食パンが輸入された時に、その重さが1ポンド(約450g)で、これを一斤と数え始め、それが定着したようです。でも、副材料や水の量、発酵の仕方…材料や条件で大きさや重さもばらつきが出てきますよね。そこで材料や条件に合わせた様々な大きさの食パンが売られる様になったわけです。

時代とともに「一斤のパン」は小さくなって、現在では製パン業界の公正競争規約で340g以上と定めているので市販の食パンは1斤あたり350g~400gが多いみたいです。

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シンプル食パン

満足度
60%

シンプルな配合ゆえに、シンプルプチパンの配合だと重くなりそうだったので水分量だけを増やしてみました。焼きたてをスライスしてしまい見るも無惨な姿になってしまいましたから…このままかぶりつくorちぎって食べるなら満足な出来映えだったと思います。

 本日の個数

一斤

  本日の材料

赤文字部分は「基本のパン【シンプルプチパン】」のアレンジ箇所です。

強力粉 300g
とかち野酵母※ 1回分(※4g)
135g(※185g)150g(※200g)
砂糖 18g
4.5g
仕上げ用強力粉 適量

※はドライイーストの場合。

  本日の焼成温度

焼成温度 190℃200℃
焼成時間 15分35分

 本日の発酵条件

室温 17℃
湿度 48%
2次発酵 35分
2次発酵の場所 オーブンの中
(お湯を入れたカップと共に《温度28℃湿度60%》):30分
オーブンの上:18分
素朴でおいしいとかち野の酵母のプチパンバナー
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